Cha-rier

ロードバイク初心者のたわごと

PRIME PRIMAVERA ~コスパ最高なエアロカーボンハンドル

明けましておめでとうございます。ずいぶんとまぁ久しぶりな更新でございます。前回いつ更新したすら覚えていませんし、いつの間にか年も明けていたというこんなやる気ゼロな当ブログではありますが、こないだ交換したPRIMEのカーボンハンドルがなかなか素晴らしかったものでちょいとインプレしてみます。

 

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取り付けるとこんな感じになります。ようやく自分のバイクも長らく憧れていたエアロでカーボンなハンドルってヤツになりました。取り付け等は自分でやりましたが、面倒だし他の方もブログとかで書いてそうなので経過は端折ります。とりあえずケーブルは通しやすかったとだけ言っておきます。

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前から見るとこんな感じです。GIANTのエントリーモデルなのに見た目だけはなんか高級車っぽくなりました。なりましたよね?←

ブラックフライデー中のwiggleバーテープとセットで13500円とかいうふざけたお値段だったので、だいぶ安上がりにグレードアップできました。

ちなみにカーボンハンドル使うのは初めてなのですが、ハンドルをカーボンに換えたくらいでそんなたいした変化なんてないだろう。見た目は良いけどね...

くらいにしか思ってなかったのですが、すいません。だいぶナメてました。全然違いますねコレは。てことでちょっと思った事をあげていくとします。

 

  1. マジで振動吸収性がアルミと段違い。こんな変わるもんなの?ズルいって思いました。
  2. ブラケットが超絶持ちやすいんです。何コレ。マジで?で握った瞬間思いましたもん。このハンドルの形状はホント良く考えられてますねぇ。角を落としてあるのがかなり効いています。この形状考えた人グッジョブって感じです。
  3. エアロポジション取りやすいです。肘曲げて手のひらを置くとホントしっくりきます。その体勢キープできるかは別として。
  4. 下ハンも持ちやすいです。下ハンの形状は人によって好みが分かれる所ですが、コイツの良い所は下ハン部が先が尖った形状になっていて指が引っ掛かりやすいトコなんですよね。
  5. これが1番意外だったんですけど、ハンドルをエアロ形状にすることによる空力効果って体感できるものなんだなと思いました。よく言われる何W節約〜とか40km走って何秒かタイム短縮とかガチ勢の方々しか分からんような効果ではなく、下り基調で40km以上も出せばハッキリと分かるのが、ハンドリングなんです。風を切っているせいだと思うのですが、ハンドルの微調整が格段にラクになったんですね。今までハンドルの手応えから速度感を感じたたんだなぁという事に今更ながら気が付きました。今までとはハンドルが風に押されるチカラが全然違うとでも言えば良いのでしょうか。

 

上にあげたメリットを考えるとこれってロングライド向きの性能だと思います。ラクなんですよね。色々と。

剛性や形状的にはガチなスプリンターさんにはおそらく物足りないでしょう。FTP230W程度の自分には全く不足ないですが。

上ハンが握りにくいのでクライマーさん向けでもないと思います。上ハンに手を置いて休むぶんには良いんすけどね。この平ぺったいトコはやっぱ握るところじゃぁありませんね。バーテープ巻いたらちょっとはマシになりそうではありますが、見た目的にはちょっとないかなぁって感じです。レース目指して峠に行ってはとにかくガシガシ踏んで、ストラバでPR狙うぜ的な用途にはちょっとおすすめはできないです。登りでもブラケットしか持たないって人は別ですが。

 

最後に纏めますと、ひたすら低く硬くとか最軽量目指すとか、いわゆる尖った性能を求めない限りは費用対効果としては間違いなく最高部類のハンドルと言って良いと思います。見た目もなかなかで、性能的にも良いモノです。形状がホント良く考えられているのが素晴らしい。なんとなくエアロでカーボンなハンドルが欲しいぜって人は買って損なしです。

 

おわり

BRM420 富士五湖 400 後編

前回 あおばの酷い方の400を走ってきた BRM420 富士五湖 - Cha-rier の続き

野辺山のPC3で休憩しているとちょっと肌寒くなってきたので、サドルバッグに括り付けておいた冬用のジャケットを着る。いやーやはり暖かさが全然違う。今思えばこれ持ってこなかったら死んでかもしれない。

 

ここまでアホみたいに登り続け貯金は2時間を大幅に割り込んでいましたが、PC4までは待ちに待ったボーナスステージ。20時半前には到着したので貯金は3時間程と大幅に挽回。ここから本栖湖までの登りが最後の難関かなぁと思いながらリスタート。

 

で、本栖みち登るわけですが、斜度はそれ程でもないはずなのに、速度はほぼほぼ10km以下というヘタレな走りなうえ、いつまで続くんだこの坂はと回りに誰もいないのをいいことに悪態付く始末。とにかくここの登りはただただ辛かった...後でストラバでセグメントを見てみると1時間以上かかってました。これはちょっと...ヘタれすぎですね...

 

で、ここからはお題の夜の富士五湖のサイクリングとなるわけですがらいきなり鹿の親子がお出迎え、というか完全に道を塞いで行く手を阻んでおります。ライトで照らされてるというのにコッチ睨み付けて微動だにせず。マジか。どうしよと思ったらたまたま車が通りかかったので逃げてくれました。子供連れの野生動物は危険だって話聞いた事があるけどなんか分かる気がする。ちょっと怖かったです。

 

気を取り直し、月明かりで仄かに照らされた夜の湖畔のワイディングを自転車で走ります。ブルベならではのシチュエーションですね。非日常感というかこんな時間にこんな所で俺何やってんだろ感がハンパなかったけど、いい思い出になりました。

気分的には悪くなかったけどもう脚も回らんし、ちょっとした登りすら辛いし、寒さも厳しくなってきたしで、完全にノックアウト気味。PC5には24時ちょい前に到着しましたが、イートインでホイコーロー丼と味噌汁食べてると、ついに強烈な眠気が。まぁ3時起きでこの時間まで走ってりゃ眠くならないわけがないですよね。隣で休憩してた人もかなり眠そうでしたし。今回のブルベではちょくちょく着いたり離れたりしてだいたい同じペースで走ってた感じの方なので、声かけてみようかとも思ったけど疲れてそうなのでやめときました。しばらくは誰も来ないだろうと思い、少し眠ろうかと思ったけど、後続の2人組が到着したのでそそくさと撤収。小柄な女性だったけどもしかしてもしかしてちゃりん娘の方だったのかなぁ。しかし女性でこのコース走るって凄いとしかいいようがないですね。

 

で、PC5を出て山中湖から道志道へ。山伏トンネルまでの軽い登りをダラダラこなし、ここからは降り基調でラクなはずなんですが、スピード出すとひたすらに寒い。特に足の爪先がヤバかったので念のため用意しておいた防風靴下を装着する。もう殆ど真冬と変わらない重装備だけど寒がりなんだからしょうがない。止まってる間に2人程抜かされたけど、この寒い降りをよくあんな軽装で走れるもんだ。

その後も出力100Wも出ない酷い走りで橋本辺りで夜明けを迎え、途中のコンビニでちょっとくたばったあと最後の尾根幹のアップダウンをひたすら信号に捕まり続けて6時ちょい前にようやくゴール。なんとか24時間は切ったものの、とりあえずは無事にゴールできました。スタッフさんにゴールの手続きしてもらい、お礼を言って今回の旅はこれにて終了。

1回のライドで6000m以上も登るのは今回で初めてで、完走できるかも不安でしたが、タイムはともかくそこそこ順調には走れたのかな。辛かったけど、久々に楽しいブルベでした。やはり自分平坦は嫌いなようで山をたくさん走れて満足できました。

 

最後に。

同じコース走られた方、本当にお疲れ様でした。凄い人多いですね。こんな酷い体験できる機会を与えてくださったスタッフさんにも感謝します。ありがとうございました。

あおばの酷い方の400を走ってきた BRM420 富士五湖

参加してきました。ほぼ停止中のブログだけども、なんとなく書きたくなったので書いときます。

 

アオバヒドイが合言葉らしいあおばさんの中でも、更に酷い400って事でエントリーするのにはかなり躊躇したけれど、なんな凄い楽しそうなコースだから走ってみたい、という謎のワクワクが止まらず申し込んじゃいました。俺も変態の領域に入りつつあるのだろうか?

 

最初公開されていたルートラボでは、昇仙峡から木賊峠を登るコースだったけど、3日くらい前にキューシートからルートラボでコースを引いてみると、塩川ダムからラジウムライン経由でクリスタルラインに入るルートに変更されてました。あぶねー。自分でルート引いてよかった。

 

当日はスタート地点までは輪行したかったけど、入間からだと始発に乗っても間に合わないので、朝3時起きで自走で行く事に。てことは、次の夜明け前にゴールできるのは不可能だろうから、走りながら夜明けを2回迎える事になるのか。ハードル高いなおい。まぁブルベ走る人にとっちゃこんなの当たり前か。なんて事考えながら大丸公園に到着。

初めての大丸公園だけど、なんか閑散としてるなってのが第1印象。コースがコースなだけに参加者も少なくてDNSも多いんだろうな。なんせ参加資格が  走力に相当な自信がある事 だもんね...

まぁ俺は至って普通の走力なんだけどね... 速くもないけど遅いって程でもないといったレベルだけど、大丈夫だろうか?と思いつつも、今日は天候には恵まれそうだし、トラブルなければたぶんなんとかなるでしょって思い直していざ出発。

 

で、いきなり登りですか。さすがあおばさんです。ウィンブレ脱がずにスタートした事を早くも後悔するも、降りで冷えるのも嫌だし、止まって脱ぐのも面倒いのでチンタラ登る。途中でなんか凄い脚した方に抜かれたな。もう二度と出会う事のないお方だろうけど、無事にゴールできますようになんて殊勝な事考えてお見送りしました。

 

途中で暑くなってきたのでウィンブレ脱いで、チンタラ走って8時ちょい前にPC1の古里のイレブンに到着。速いタイム狙おうなんて気はさらさらないので、のんびり朝メシかっくらう。そして近くにファットバイクが止まってて唖然とする。まさかアレでこのコース走るのか?変態の中の変態だなこりゃ(褒め言葉)

 

丹波山から大菩薩ラインは晴天で気温もちょうど良くて気持ちが良い。多少登らされようとも、走るならこういう所が良いですよね。今年1月に埼玉の平坦オンリーの200kmを走ったけど、市街地ばかりでほとんどトレーニングライドって感じでイマイチ楽しめず、なんと言いますか山成分が足りないライドは自分には合わないという事を思い知りました。

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柳沢には11時ちょい前に到着。それ程遅くもないような気もするけど、全然踏めず、すでにヘロヘロに。おいおい。こんなんでこの先大丈夫か?途中の有名な信玄餅食べれる茶屋に心惹かれたけどオートバイがたくさん停まっていたので断念。まぁ柳沢ならいつでも来れるし、次来たら食べ行こってなんかここに来るたびに思ってる気がする。

んで、柳沢からはバビューンと塩山まで降り、甲府辺りはちょこっと渋滞に阻まれつつもPC2には12時45分くらいに到着。貯金は2時間ちょいだから悪くはない気もするけど、次のPC3までが今回の鬼門。ブリーフィングでも野辺山までが時間的には1番キツくて補給もできないって話だったので、貯金足りるのかちょっと不安ではあるけど、昼飯はガッツリ食べてリスタート。

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延々と続くダラダラ坂を登ってると流石に良い景色になってきました。埼玉近辺の景色よりなんかダイナミックな感じで(←語彙力なし)良い感じ。気温も高くなってきて途中の塩川ダムの近くでひと休みしてラジウムラインへ。余裕なくて、写真撮ってないのが悔やまれるけど川沿いで路面もまあまあ綺麗でここも良い道でした。そしてちょっと秘境チックな増富温泉街を抜けて、クリスタルラインをでいつまで続くんだこの坂はと、とうんざりしながらようやく通過チェックの瑞牆山荘まで辿り着きました。

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ここで16時だからとりあえず時間的には大丈夫かな。しかし甲府からここまで長かった...でもちょっと降ってからまた信州峠まで登るんだよね...なるほど...確かにアオバヒドイ...なんか体感できたかもしれない。

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信州峠到着。なんもねぇぇぇって感じ。キツかったし。まったくなんだこのクソ坂はと思いながらフラフラ登りましたよ。そういえば登り口でホイール振れちゃって先進めなくなってる人いたな。工具持ってなくてなんかすいませんでした...

しかしここまでですでに獲得標高4000超えとか、なんというかもう本当にマゾいと言わざるを得ない。でもここから本栖みちまでは大した登りはないはず。それなのに...野辺山までは微妙な登りで、平坦も結構な向かい風に阻まれる。はよPCに着きたいってのにホントうらめしかったです。それでもPC3には17:30前には到着と、1時間以上の貯金は残ったので、これで時間的にはクリアできたと言っていいはず。が、時間的には大丈夫でもここから先待っているのは

眠気と寒さ

なんですよね...

 

長くなったので次に続く。

Cadenceの使えるウィンドブレーカー Pinehurst Jacket

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こないだのブルベでウィンドブレーカーを失くしてしまったので、前から気になっていたCadenceのPinehurst Jacketを購入しました。Cadenceは国内で買うと恐ろしく高いのですが、Lifestyle & Performance Cycling Apparel | Cadence Collectionからセール品を狙って直接買えば、送料入れても国内で買うよりかはだいぶ安くなります。ツイッターをチェックしていれば度々値引きのクーポン発行しているようだし、買いたいものカートに入れて寝かしておくだけでもメールでクーポン送りつけてきます。Raphaよりかはまだマシだけど定価とは一体...。

 

どちらかといえばマイナーなブランドですが、僕はサイクルウェアを作っているメーカーではCadenceは1番好きだったりします。デザインは何とも言えないストリートっぽい雰囲気を醸し出しているのですが、サイクルウェアとしての機能面でも、決してデザイン優先でなく、抜かりなく作り込んでいるところが素敵。アーティストであり、元Mashのピスト界のカリスマがデザインしているのでまぁ機能的でカッコ良いアイテムが多いです。

 

なもんで、Cadenceはジャージ2着にビブショーツを持っているのですが、今回購入したPinehurst Jacketはデザインはもちろん機能面でも特筆すべき点が多いのでちょっとレビューしてみます。

 

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まず背面の黒い部分はメッシュとなっています。ベンチレーションは大事。雨降った時?その時他にレインウェアを持っていなければ背中は諦めるしかないでしょう。他の部分は耐久撥水のDWRコートが施されているので多少の雨なら少しは凌げると思います。そんな事よりも、もう一度言いますが、ベンチレーションの方が大事。前にオンヨネの背面一部メッシュのウィンドブレーカーを使っていましたが、それと比べてもジッパーを開けた時の風の抜けが全然違います。暑くなってきた時の体温調節はとても優れています。

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そしてパッカブル。しかもただ小さく折り畳めるってだけじゃありません。裏側に縫い付けられた収納袋に、何も考えずにも突っ込んでも、コードを絞ればこんなスマートに持ち運べます。相当頑張らないと袋に入らないなんて事はなく、このジャケットはホント簡単に収納できます。コレはホント素晴らしい。

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バッグポケットには当然入りますし、ポケットが補給食なとで埋まっていても、収納袋自体にサドル下やバックのベルトなど、色々な所に止めておけるボタンが装備されています。持ち運びという点でもパーフェクトです。アメリカ産だってのになんて細やかな気配りなんでしょう。他のメーカーのウィンドブレーカーでここまで親切な設計のモノはあるでしょうか?

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そしてジッパーはダブルになっています。少し閉めづらいのが難点ですが、バッグポケットからモノを取り出す時は、結局コレが1番やりやすいと思います。オンヨネのウインドブレーカーはバッグポケット用のスルーポケットが付いてましたが、それと比べてもバッグポケットへのアクセスは格段によくなりました。

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襟は高めでゆとりがあります。これなら冬用のジャケットの上から羽織っても、最後までジッパーを締める事が出来そうです。ウィンドブレーカーでは珍しい作りですよね。

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レースフィットというだけあってタイトな作りです。身長173cmでSサイズを着用するとこんな感じ。抜群のフィット感です。しかもジッパー最後まで閉めても全然苦しくない!

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袖は柔らかな伸縮性のある素材となっていて、風の侵入を防いでくれます。ここも何気にポイント高いです。

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袖口と背面には反射材ではありませんが、デザインのワンポイントにもなっているハイビズな色の三角が付いてます。そして裾はドローコードで絞れたりとホントどんだけ凝った作りなんだ。

 

唯一の不満点を上げるとしたら、脇下がメッシュだったら尚良かったかなって事くらいで、こんな素晴らしいウィンドブレーカーはなかなかお目にかかれないと思います。もう在庫はXSしかないみたいですが。

いつ出るかは分かりませんが、もしPinehurst Jacketの新作が出たら購入する価値はあると思いますよ。

BRM1005 埼玉1000km アタック鶴岡 DNF 後編

前編1000kmブルベにチャレンジするもDNF BRM1005 アタック鶴岡 - Cha-rier

 

続きです。

 

反射ベストを置き忘れてるのにも気付かずにダラダラ登っていると旧道への分岐点に辿り着きます。ちょっと迷って旧道に入ると、暫くは何故かダウンヒルに。人が住んでいるような気配もあり、そこまで寂しい道でもなくて、ちょっと一息ついたのも束の間、結構な斜度の坂が現れます。ようやくきやがったなと思った途端、何故か急に楽しくなってきました。車通りの多い道ばかり走り続けていたので、こういう車も通らないような道のヒルクライムに飢えていたのでしょうか。何人かランドヌールをパスしながら妙にテンション上がって登っていきます。あれ?俺クライマーだったっけ?坂が楽しいとか思いながらクライムを楽しんでいると思ったよりも速く道は下りに差し掛かりました。もっと厳しいかと思ってたけどもう終わりか。なんか楽勝だったなと思ったけど、ここは実はアップダウンしながら登っていくタイプの峠だったんです。この後何度もアップダウンを繰り返すという結構いやらしい峠でした。ホント降るんなら登らせんなよって感じ。

どこがピークだったかもよく分かりませんでしたが、ダウンヒルが長くなってきたので、多分峠は越えたんだろうと思い無くしたウインドブレーカの代わりにレインジャケットを羽織ろうと、停車してサドルバッグを開けている時にようやく気が付きました。

 

 

あれ?俺、反射ベスト着てないじゃん。。。

 

あーロキソニン湿布貼ったトイレに置き忘れたんだ…終わった…。

 

しれっとゴールまで走ってとぼけて認定貰うか、いやいや、ルール違反して走って貰う認定なんて意味ないだろとか色々考えましたが、こんな山奥の山中に夜にいる以上、とにかく先に進むしかありません。しかし、もうもう完全にやる気はなくなったので、今回は米沢に取ってあるホテルまで走ってDNFだなーと心に決めて、度々の休憩を挟みつつダラダラ走ってなんとか米沢に辿り着きます。着いたのは午前2時半過ぎだったかな。もう時間も覚えていませんが。しかし遅いとはいえ次の日走っても、制限時間には間に合っていたとは思います。

 

8時過ぎまでホテルで寝て、今回はスタッフさんも走られているということなので、メールでDNFの連絡を入れまして今回のブルベはこれにて終了ってことになりました。帰りの電車でDNFメールの返信が来たのですが、自分の書いたメールの誤字脱字が酷くて顔から火が出そうになりました。やはり疲れは尋常じゃなく、走らない判断は懸命だったのかななんて思ったりもしましたが、これを書いている今現在は悔しさが、かなりジワジワときています。1000kmなんてなかなか走る機会もないし、運良く休暇も取れるとは限りません。出た以上は走り切って認定貰いたかった…

 

という事で、今回ダメだった点は反省材料にし、いつかまたリベンジします。

 

完走された方、残念ながらDNFだった方。そしてスタッフの方々本当にお疲れ様でした。

1000kmブルベにチャレンジするもDNF BRM1005 アタック鶴岡

タイトル通り結果はDNFです。理由は反射ベストをコンビニのトイレに起き忘れたから。山形の月山辺りの山中でそれに気が付いた時に、決定的に心が折れました。それ以外にも色々ダメダメだったなぁ。

 

ざっくりとしたプランは、初日に新潟までの約380kmを走ってホテルで1泊。目標は午前2時までに到着。2日目は米沢までの約300km。7時くらいに出発して、目標0時頃に到着。600km以降は制限時間が緩くなるので、3日目の残り320km程はダラダラ走ってゴールを目指すだけ。

今回は初日にいかに早く新潟のホテルに着けるかが勝負の鍵を握るかな。2日目は鶴岡から天童までの道が険しそうだけど、その分走る距離は抑えてあるし、3日目は辛いだろうけど走れてさえいれば、制限時間的には特に問題はないだろう。

こんな感じで、まぁそれ程無理のないプランだなとは出走前には思っていました。

 

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てことで当日迎えてスタートします。時間は7時。今回は最初からペース早めで。なんとなく同じ様なペースで走っていたお二方と着いたり離れたりしながら、PC1に到着したのが10時40分でした。たぶん7時組の中でも先頭に近い位置にいたような気がします。PCなのに人があまり居なくて危うく通り過ごしそうになりましたし。

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で、ここでサドルバッグに挟んでおいたウインドブレーカーがない事に気が付きます。なんてこった。風除けと防寒はどうしようか。レインジャケットで凌ぐしかないか。というかあのカペルミュールのウインドブレーカーはお気に入りだったのに。

 

真岡のあたりのコース上にすき家があるのは確認してたので、昼食はそこでとる事にし、PCでは甘いものだけ食べて早めに出発します。しかしイマイチ気分は乗らない。心なしか脚も重い。そしてなんか頭痛もしてきました。なんかもうこの時からダメでした。今思えば。

 

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PC2は14:04分着。150kmちょいを約7時間でグロス約21km。大体想定内のペースですが、ここではサドルバッグに挟んでおいたタオルを何処かに落とし事に気が付きます。おいおい。物落とし過ぎだろうて。

この時はあまり深く考えてなかったのですが、この写真を見るとすでにバッグは完全に右に傾いている事が分かります。バッグのベルトの右側が長すぎたんですな。ちゃんと締めてなかったんです。右だけ。帰ってから気が付いたwこんなバランスの悪いモン後ろにぶら下げて走ってたと思うと我ながら呆れてきます。

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白河入りは15時50分頃。アベレージは27kmをキープ。ここまでも想定内のペースです。

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PC3の天栄には17時10分着。グロス22km近くまでペースアップしてます。どうせDNFなら白河ラーメン食べればよかった。

 

陽も落ちて、ちょいと寒くなってきたのでウインドブレーカーを羽織りたいところなのに途中で落としてきたのが恨めしい。なんか自分に腹が立ってきます。仕方ないのでレインジャケットを着てみたけど、やはり暑い。暑すぎる。そのまま勢至堂峠を登り始めると、完全にオーバーヒート。まぁそりゃそうですよね。仕方ないので真っ暗闇の中脱いで、サドルバッグにしまっての無駄な作業をする羽目に。ウインドブレーカならポケットに突っ込むだけで良いののに。

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西会津辺りの国道49号線の道の酷さに辟易しながらも、人生初の新潟へ到着。この時はちょっと感動しました。

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PC4は22時23分着。ここまでグロス21kmだからまずまずでしょう。

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1時前に378km地点の通過チェックに辿り着けました。新潟中心部の手前で迷って引き返したりもしたけど時間的には完璧。よっしゃって感じ。しかし体調イマイチの中それなりにハイペースを刻んだせいか、疲れがどっとでできました。これ明日大丈夫かなんて不安が頭をよぎります。

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泊まった宿はビジホの割には部屋も広くていいホテルでした。午前1時過ぎだってのにコインランドリーの乾燥機が全部使用中だったのは誤算だったけど。たぶんブルベの参加者が泊まってたのかな。おかげでソックスが乾かなくて、翌日は防寒用の冬用ソックスを履く羽目に。これが翌日に文字通り足枷になるとはこの時は思いもしませんでした。

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翌朝、昨日の疲れからかどうにもカラダが重くて、のんびり朝食食べてブルベ中だってのにまったりしてたいたら...

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すでに7時48分とかw7時にスタートするはずが。

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てもまぁアベレージ26.4kmって自分的にはかなり頑張ったと思う。が、順調だったのもここまでの話。

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2日目は朝からこの青空。そして暑い。クソ暑い。アームウォーマーは即外してサドルバッグにぶち込みました。ソックスも替えたかったけど、生乾きの履くの嫌だったから冬用のウールソックスのまま走る事に。因みにこの日の新潟は35度まで気温上がったそうです。

天気良いのはいいんですけどね...景色も綺麗に見えるし。でも暑いの苦手なんです僕は。尚、ジャージもウールのブルベジャージだったもので一言で言えば最悪でした。

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新潟にも荒川ってあるんですね。それにしてもこっちの川は青くて綺麗。後で調べたら新潟の荒川は日本でもトップクラスに綺麗な川だそうです。日本一に輝いた事も何度もあるそうで。

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暑さに参りながら昨日とは打って変わってのスローペースで走っていると遂に海が見えてきました。

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初めて見る日本海。感動モンです。最低まで落ち込んだテンションもちょっと回復。

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公園があったの海まで降りてみました。川も綺麗だったけど海もホント綺麗。

昨日の疲れも抜けず脚が重く、暑くてペース上がらないうえ、こんな寄り道したり、立ち止まって写真ばかり撮っていたら、思っていたよりも2時間以上遅れちゃってます。でももうこの辺りからなんかもうやる気もなくなってきて、時間とかどうでも良くなってきちゃいました。

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相変わらず景色は良いのですが、10月にあるまじき暑さに完全にノックアウト気味。

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そして完全にヘロヘロになっての鶴岡入り。おかしい。こんなはずでは。

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鶴岡の通過チェックに着いたのはなんと15時28分。えーと思ってたより2時間位遅いんですけど。グロス15.9kmとか、ちょっとペースを上げなくてはならない状況に。しかし、この後には今回の最大の山場だと思われる六十里越え街道が。これはちょっとちゃんとしたもの食べて備えなければと思ってカレーを食べたら、なんか吐き気が。あれ?ヤバい。こんなんで走れるのか俺...と思いつつ重い脚を回して走り始めると、今度は腰が痛くなってきました。痛み堪えつつノロノロとしか走れない自分がなんか無性に惨めになってきます。

この痛みじゃ山は越えられないと思ったんで、最終手段のロキソニンの湿布を投入する事にしてコンビニに寄りました。で、ここで今回最大のミスを犯す事になるのです。

 

 

 

反射ベストをトイレに置き忘れるという。

 

 

 

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月山ダムに着いた頃には日が落ちてきてようやく走りやすくなってきました。日差しと暑さから解放されると思うと少し気が楽になってきます。ロキソニンも効いてきてそれなり登れるようになってはいたけれど、この時はまだ反射ベストがない事に気付いていませんでした。

 

長くなり過ぎたのでこの先はまた今度。

 

続きBRM1005 埼玉1000km アタック鶴岡 DNF 後編 - Cha-rier

 

 

BRM 526 アタック二本松

久しぶりの投稿。一応生きてますw

 

先週は600kmのブルベに参加してきましたんで、忘備録的に思った事を書いておきます。

 

スタートは7時。受付後、ガーミンのコースをセットしようとしていたら、前に一緒に走った事のあるEさんに声をかけられる。ここで会うとは思わなかったので、かなりびっくり。

 

ブリーフィング(ほとんど聞こえなかったでもEさんが色々教えてくれた)、検車後ゆるゆるスタート。先は長いんでゆっくりいきます。

 

最初は集団の中でゆるゆるしてたら、後ろからEさんにぶち抜かれました。速いんですよねこの方は。一緒に数百キロも走ったら、たぶん僕の脚なんかもげちゃうかもしんない。

 

脚が暖まってきたところで、ペースアップ。そこそこハイペースをキープしてPC1へは10:30に到着。

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この先の下館でラーメン食べるつもりだったので、プリンと缶コーヒーで軽く補給。そろそろ行こうかというタイミングでEさん到着しました。なんで自分が先に着いたのかよく分からないけど、ちょっとお話ししてお先にスタート。でもラーメン食べている間に抜かれて、その後僕が追い付く事はありませんでした。

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食べたかったとんこつラーメン。チャーシュートッピングしようかと思ったけど、気温上がってきたからやめておきました。食べ過ぎで炎天下走って体調悪くなったらシャレになりませんので。

 

食後走り出すも、暑いし眠いしダルい。仕方ないので、途中のコンビニでレッドブルをチャージして少しはマシになる。昼寝の習慣があるので、どうしても昼食後の時間帯は眠気が襲ってくるんですよね。

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そんなこんなで那珂川。前来た時も思ったけど、美しい川です。今回は帰りにも見られて良かった。こういういい景色の所まで来ると、眠気も吹き飛び、快調に走れるようになるのが不思議です。

 

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PC2には13:59分に到着。ラーメン屋寄った割にはかなり速い(当社比)。バナナとシュークリームを腹に詰め込んでリスタート。ここからは登りになるけど白河過ぎれば後は大して登らないだろうと、この時は思ってました。そういえばEさんにも朝そんな事言って、 ”適当ですね” と返されたっけ。すいません。適当な事言ってました。

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白河入りは15:44。去年のアタック磐梯山の時より1時間速い。Aveも27kmとか少しは成長してるらしい。

ブルベに出ると良くお見掛けする、若いカップルさんも到着していました。僕は基本、誰が走っているかはあまり気にしないし、覚えてもいないのですが、いつもお速いこのお2人は覚えていました。印象に残る人ってのはどこにでも居るものですね。今日は彼女さんの方が引いてる感じ。強かったなぁ。

 

で、ここから降ってお題の二本松に向かう訳ですが、アップダウンの連続で意外と登らされた感ががが。PC3までがえらい遠く感じました。誰だ、白河から先はそんな登らないとか言ったのは←しかも本気で白河ラーメン食べれるかなとか思ってたし。ホントの事言うと、ルートラボに落ちてたデータ突っ込んだだけで、ろくにコースの予習はしてませんでした。どうもアタック磐梯山の印象でもって、白河から先は暫く市街地と思い込んでいたようで。というかここ完全山ん中じゃないか。ボトルの水がヤバいんですけど。

途中で自販機を見つけて補給していたら、少しコースから外れてるのにも関わらず、次々と参加者がピットインしてきました。やっぱ考える事は一緒なのね。ようやく現れた自販機だから逃したくはないって思いますよね。ここから先には沢山自販機あったけどw

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PC3には19:30到着です。ここまでが1番長かった感があります。だいぶ腹ペコだったのでちゃんとした所で夕飯を食べるのは諦めて、牛丼と豚汁で晩飯とします。イートインで食べれたからまだマシだったかな。

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なんでここが通過チェックなんだろう?と誰もが思ったであろう折り返し地点の二本松のセブンには21:00着。何故かこの辺りから目が痛くなってきました。太腿の付け根辺りもすでにヤバくてダンシング多用で進みます。ロングだといつもここが痛みます。どうやらサドルの溝のエッジ部でダメージ喰らってるらしい。本気でサドル変えたくなってきました。

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PC4には22:15着でした。7時スタートだから321kmを15時間と15分で走破という事になります。グロス21Kmでここまで来れたのは正直嬉しいかも。今まで100kmでさえグロス20kmを超える事なんかなかったってのに。←普段休み過ぎ

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郡山のホテルには23時頃に着きました。着替えて、洗濯して、松屋で飯食べて風呂入って、ビール飲んで5時間寝て、ホテルで朝食のカレー食べて出発しようとしたら、グローブがない事に気がつく。部屋とかランドリースペース探し回ってようやく発見。空気清浄機の裏に落ちてました。。。捜索中待たせてしまったフロントの方すいませんでした。そして色々気を使って頂いてありがとうございました。

 

そんな訳でリスタートは6:50に。結局郡山に8時間近く滞在してしまった事になります。なんかブルベっぽくないけど制限時間にさえ間に合えばいいんだもんね。2日目はのんびり行こう。目も股も痛いし。

 

ここからは写真ないのでPCいつ着いたかもわかりません。なんせ目がホントにヤバかったので。悲しくもないのに涙が止まらねぇ...

股も痛いのでダンシング多用するのですが、立つ時も座る時もそぉっとやらないとまぁ痛い事痛い事。脚は回復してるってのにペースは全く上がりません。この苦行感はなんかブルベっぽいですが、長距離でも、もうちょっと楽に走りたいもんだ。

 

写真ないけど、復路は初夏の阿武隈久慈川の清流を堪能できる風光明媚なツーリングコースで本当に気持ち良い道でした。僕は自分じゃこんなルートは引けないので、ブルベに出てると言っても過言じゃない。さすが経験豊富なスタッフさんが引いたコースです。参考になります。

 

この日は暑くてダラダラ走ってだけど、夕方過ぎて涼しくなったら急に早く帰りたくなって、ちょっとペースアップ。豊水橋には20時前に帰って来れました。認定タイムはギリ36時間台。8時間郡山に居た割にはまぁまぁかな。

 

股が死んだのは想定内、目がやられたのは想定外でしたが、概ね順調に走れて楽しかったです。各所で軍団カーを見かけたので、スタッフさんも長時間同行してらっしゃったようでお疲れ様でした。そして楽しい時間をありがとうございました。